ジークの雑録日誌

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経済学

キンコン西野問題を批判する

今回はキンコン西野問題を検討してみたいと思う。 http://lineblog.me/nishino/archives/9256089.html?.link_prev=1 簡潔に言ってしまえば有料だった絵本を時間差で無料公開したら売上が伸びたという内容だ。 氏は自費で自らの絵本を購入したうえで無料にす…

ジョン・ヒックスの業績と一生

ジョン・ヒックスは、イギリスで最も優れた経済学者である。彼はイギリスの中にあってケンブリッジ学派の思想的影響を受けなかったにもかかわらず、結果としてケンブリッジ学派とローザンヌ学派の理論統合を成し遂げた人物である。 彼の経歴は、稀有なものだ…

ケンブリッジ学派とローザンヌ学派における学説の相違について

かつて、ミクロ経済学では市場均衡理論を巡って2つの学派が対立した。アルフレッド・マーシャルが率いた「ケンブリッジ学派」と、レオン・ワルラスが率いた「ローザンヌ学派」である。ケンブリッジ学派は、主として1つの財の市場における価格と需給量の決定…

ー動学的一般均衡モデル概説ー

今回は経済政策の分析ツールとして一般的になった「動学的一般均衡モデル」について説明をする。 学部レベルのマクロ経済学を学んだ人が上級マクロを学ぶときに混乱するのが、「マクロ経済学のミクロ的基礎付け」である。マクロ経済学にミクロ経済学で仮定される…

無産階級とは何か

新年早々小難しい内容を書くので読んでもらえるか分からないが、まあそんなことは気にせず気ままに書く。今回『無産階級』について書こうと思った理由は以下の記事が目にとまったからだ。 枕狐先生の無産発言とその反応 - Togetterまとめ 炎上の内容は各自確…

電子書籍化が進むと出版社と著者が得をするのか

電子書籍化とは、ペーパーレス化である。 jeek-miscellaneous.hatenablog.com では読者のメリットと著者のメリットに関する記事を書いた。今回は出版社の利点と著者の利点について書く。 出版社のメリットは、取次会社の取分も自社のものにすることができる…

ラノベの販売戦略に関する私見

前回の記事にも書いたようにラノベ市場では異なるレーベル間において価格競争が多くの場合においては起こらない。理由は読者のラノベ購入に関する効用(満足度)が著者の文章力やストーリー構成力(作品の出来)に依存するためである。 jeek-miscellaneous.h…

ラノベが売れないのは誰のせいなのか

小説という商品はジャンルが同一のものであっても文章力や物語の内容によって差別化が図られている。著者(出版社)を売り手とするならば売り手独占だと言える。買い手(読者)にとって自分の欲しい小説は著者によってのみ提供されるからだ。たとえテンプレ…