ざるそば(かわいい)感想
ざるそば(かわいい)とは第11回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作である。あえてジャンルを定義するならば『麺類と人類の純愛系ラブコメ』とするのが最もふさわしい。
主なあらすじは、出前にやって来た女の子が実は麺類寄りの魔法少女である。スポンサー契約が解除されてしまった彼女のため新しい麺類スポンサーを探しに奔走する話である。
登場人物紹介
姫ノ宮ざるそば とんでもなくかわいい麺類系魔法少女。父親によってざるそばに改造されている。ラノベ史上最高に健気な女の子である。
笹岡光太郎 出前ざるそばをこよなく愛する青年。ざるそばちゃんの超麺類的かわいさに魅了されスポンサー探しに協力している。
佐藤野乃夏 光太郎の幼なじみ。両親が借金を作り、そのカタとして秘密結社ブラック・エイボスの戦闘員をしている。
月見るるな 通称月見そば。 ロンギヌスの槍(フォーク)を追い続ける魔法少女。麺類の陰謀と戦い続けている。
MIB(麺inブラック)魔法少女協会から派遣された黒衣の男たち。麺類の固さについて多くの派閥が存在するらしい。
姫ノ宮粉彦 量子物理学者で、ざるそばちゃんの父親。物語の鍵を握る人物。
書評 物語は一人称(笹岡光太郎の語り)によって進行する。ラブコメとしては非常に完成度が高い。王道の踏襲とざるそばちゃんの超麺類的なかわいさによってかつてないほど美味しさのハーモニーを奏でている。文章は読みやすい。過剰な装飾や無意味な倒置表現が無く内容が頭に入りやすくなっている。ただし笹岡さんのモノローグにおける語彙はもうちょっとバリエーションがあっても良いと思う。ざるそばちゃん関連のイベントの配置についても考える余地があったように感じる。話は非常に面白く、私の好みだ。ぜひとも次巻あるいは次作に期待したい。
感想 ざるそばちゃんかわいい。健気。笹岡君よくぞ言ってくれた!!月見そばちゃんこれからも頑張って。粉彦氏は親バカです。野乃夏ちゃんマジGJ!大変おいしい作品でした。続巻、次作に期待です。
今回はこの辺で