無産階級とは何か
新年早々小難しい内容を書くので読んでもらえるか分からないが、まあそんなことは気にせず気ままに書く。今回『無産階級』について書こうと思った理由は以下の記事が目にとまったからだ。
炎上の内容は各自確認してもらいたい。氏は無産という言葉を誤解しているようだ。
無産階級とはマルクス経済学の用語である。資本主義社会における賃金労働者階級のことを指す。ここで1つの疑問が生じる。「賃金労働者って商品を作ってるんだから無産って表現は間違いじゃね?」このような疑問をもつのも当然だと考える。
マルクス経済学では資本家と労働者の2つが存在する。資本家階級は生産階級とも呼ばれる。なぜか―生産手段をもつためである。生産するか否かではなく、生産手段があるか無いかという意味あいで生産、無産という言葉が用いられているのである。資本家は土地、金(資本)、労働力といった生産手段を所有しているため生産階級と分類されるのである。労働者は労働力しかもたない。労働力は資本家に所有されてはじめてその価値が発生する。労働者は資本家に対して労働力を提供するだけで自分では生産手段をもたない。
このことからも分かるように絵師も無産階級だということが分かる。辞書で引けば理解できる程度の事柄を誤解しているようでは社会人として恥ずかしい。
Fate/Zeroに登場するケイネス・エルメロイ・アーチボルトの言葉を借りるなら
「このような事柄も理解できぬとは実に嘆かわしい」と言うべきだろう。
今日はこの辺で
追記
リンク先のまとめが非公開になっており移動先はこちらです。