ジークの雑録日誌

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日本共産党は結局カルトだという話

 統一教会が何かと話題に上っているが勝るとも劣らないカルト団体がある。日本共産党だ。

 以前の記事で、日本共産党は庶民の味方ではないと書いた。勧誘手法についてより詳しく書いてほしいという要望があり、民青に入った動機が知りたいという旨に応え筆を執った。 当時の私は民青を単なる学生の任意団体だと考えていた。社会問題について議論ができるという触れ込みで加入を勧められたのである。議論好きとしては参加を拒む理由は無かった。しかし初めて参加した会合で私は衝撃を受けた。マルクス主義に関する書籍の輪読会と日本共産党の綱領の勉強会が始まったのだ。ここで民青が共産党の下部組織であることに気づいた。幸い、中高でマルクスハイエクを読んでいたので思想に対する免疫はついておりマインドコントロール下に置かれる事は無かった。

 早くやめれば良いのにと言われそうだが、会合で出てくる晩飯につられ辞めるにやめられなかった。当時、月に1度決まった日に家で晩飯が食べれなくなる事があり、その際は学食で450円のメニューを食べていた。民青の会合で出されるメニューはそれより100円安く貧乏学生の私にとっては、まさしく死活問題だった。いくら食事の為とはいえ思想信条を変えたふりをするのは心苦しいものがあった。会合の最初に食事が出てそこから2時間の時間拘束なので月1参加の私は1年で1日の時間、これを4年繰り返したので4日を無駄にし、計16800円の飯代を支払うことで民青とは縁を切る事ができた。 

 しかし、これで終わりではなかった。卒業が決まり、実家へ帰れる事に安心しきっていた。民青が日本共産党の下部組織である事を忘れていたのだ。飯を円滑に出してもらうためマルクス主義の勉強を熱心に行う学生を演じていた、その甲斐あって飯は滞り無く出たが、その代償として党員に勧誘されるという失態を招く。我が人生で2番目に大きな汚点である。6時間以上の押し問答の末、卒業前入党すれば初月は100円で良いという譲歩を引き出す事に成功した。そして、偽の住所(空き家)と自作の乱数発生ソフトで生成した偽の携帯番号を伝え、支払いを済ませて逃げるように去った。今思えば社会的弱者にカテゴライズされる私を勧誘のモデルケースにしたかったのだろう。未納月が6ヶ月以上経ち除籍されたのでもう安心だ。

 次にどのような点でカルトと同じかについて述べる。宗教系のカルトと同様に1つの思想しか教えない。下部組織を使いその団体の趣旨を偽る。異なる意見について排斥的である。もし述べた場合、民青では勉強会前の食事を減らされそうになる。通常の政党なら所得如何にかかわらず定額であるはずの党費が共産党だと年収により変動する。この部分は通常の御布施と変わらない。

もちろん異なる点もある。他のカルトに比べると除籍(強制退会)の要件は緩い。前述のとおり共産党は未納月が6ヶ月以上経てば除籍される。

 リバタリアン古典的自由主義者またそれに類する思想をもつ方は民青への加入は止めるべきだ。精神が汚染される。どうしても社会主義を学びたいなら、ハイエクの「隷属への道」か、ミーゼスの「自由への決断」を読むと良い。

 最後になるが民青に入って唯一良かった点は逆説的にミーゼスやハイエクが言う所の自由の価値を再確認できた事だ。