統計プログラミング言語Rを用いた一般均衡分析
統計プログラミング言語Rとは主に統計分野において用いられるツールである。実証分析をする際、非常に便利である。研究者が公表している追加パッケージを用いることで様々な分析が可能となる。とりわけ経済学分野のパッケージが豊富である。そんな中、最近になり新しいパッケージが登場した。
そのパッケージは、gEcon(ジーコン)という。gEconは一般均衡モデルを構築、分析するためのツールである。Dynareで十分じゃないかという主張もあるかもしれないが、私はgEconを推奨する。理由は次の通りである。
第1に、なるべく1つのソフトで済ませることができる。従来の手法だと、Rを使用することができないので一般均衡分析の際には別途、OctaveとDynareを導入する必要があった。なるべく同じソフトで済ませたいと考えるのが当然である。Rパッケージのgeonと組版ソフトの1つである「Tex」を使えば均衡分析に関する論文を出力することも容易である。
第2に、Rの方が、Octaveに比べ扱い方が容易である。(これは私の感想である)またRの関連パッケージを組合せて使用することで応用的なモデルを構築することが可能となる。
インストールの仕方やマニュアルは下記の公式サイトを参照してほしい。
gEcon - general equilibrium economic modelling language and solution framework
ぜひ活用してほしい。