ジークの雑録日誌

ゲームや小説 アニメの評論など

キンコン西野問題を批判する

今回はキンコン西野問題を検討してみたいと思う。

http://lineblog.me/nishino/archives/9256089.html?.link_prev=1

 簡潔に言ってしまえば有料だった絵本を時間差で無料公開したら売上が伸びたという内容だ。

  氏は自費で自らの絵本を購入したうえで無料にするという荒業を実行した。行為の是非はともかくとしてビジネスとして成立するなら別にいいと思う。氏によれば、 氏の事業に参加した関係者に正当な報酬が支払われているとのことだ。

  氏の当該記事における問題点は貨幣に対する誤解だ。貨幣は財・サービスを利用する際に用いる尺度に過ぎない。封建時代には貨幣の役割を米が担っていた。氏が謳う『ご恩と奉公』とは額面通りに捉えるならば封建時代への回帰にほかならない。物納の時代に戻れとでもいうのだろうか。なんと時代錯誤な考え方だろう。人間は根源的に等しく労働者であり、資本家であるのだから。